やみとものプログラミング日記 やみとものプログラミング日記
TOP 統計検定2級(CBT)合格しました!(高校・大学で統計習わず独学で)
統計検定2級(CBT)合格しました!(高校・大学で統計習わず独学で)

統計検定2級(CBT)合格しました!(高校・大学で統計習わず独学で)

数学 統計検定
作成日時: 2021年12月26日
更新日時: 2021年12月26日
こんにちは、やみとも(@yamitomo_blog)です。
2021年12月26日の今日、統計検定2級(CBT方式)に合格しました!
ちょうど1年前に下のような記事を書いていたのですが、すっかり忘れていて勉強も途中数ヶ月全くやらない時もあったのですが、目標通りギリギリ2021年中に合格することができました!
この記事では熱冷めぬ内に、どんな勉強をしたのか、どういうことを意識したのか、今後他の検定(統計検定準1級含む)を受ける際にどのようなことに注意したら良いのかなど、長文で(忙しい方はブラウザバック)書き殴っていこうと思います。


僕のスタート地点

僕は大学を1年で中退していて、大学で統計を習っていませんし、高校でも統計は教育課程に含まれていなかったので勉強していませんでした。
大学は中退したと書きましたが、微分積分学と線形代数学は大学を辞めてから独学しました。
上の記事を書いた1年前の時点では、微分積分学と線形代数学の独学が一段落したような状態で、統計については箱ひげ図もよく分かっていなかったような状態だったと思います。
マセマの確率統計を1周ざっと終わらせたくらいの知識レベル。

それが1年前で、そこからずっと勉強していた訳ではなく間数ヶ月全く勉強せず他のことをやっていた時期もありました。

一番大事なこと

そんなふうにダラダラと勉強していたわけですが、10月半ば少し生活に変化があり、それに伴って本格的に勉強を始めました。
一番、尻に火を点けたのは、統計検定を申し込んで受験日を確定させたことだと思います。
これが一番大事で、統計検定2級はCBT方式で割といつでも受けれるのですが、勉強がある程度進んでから申し込もうなどと考えていても尻に火が点きません。
申し込みの手続きをして、まずは1ヶ月後くらいに試験日を確定させる。そうすれば否が応でも勉強しないといけません。(もし落ちても一週間くらいあければまた受けれる)
自分の現在の実力関係なく、まずは受験日という外せない期限を作るのが良いと思います。

どんな勉強をしたのか

僕の場合は、勉強開始初期の段階でマセマの確率統計を中心に勉強しました。


この本は非常に良い本なのですが、後から振り返ってみると2級の内容より総じて難しかったと思います。
つまり2級の対策としてはオーバーワーク気味。
ただ、僕はマセマで一通り基本を押さえてしまったので、この本の代わりにメインとすべきテキストが良くわかりません。
ただ確実に言えるのは、統計検定2級の公式テキスト「統計学基礎」はあまりオススメできないこと。
「統計学基礎」は他の本で理解した後に、最終的な知識整理・出題範囲確認のためには使えますが、説明が難しいので、この本単体で知識を理解していこうとすると壁にぶつかります。

大学以上の数学を単体の本で攻略するのは難しいと分かっていたので、統計検定対策として僕はいくつかの本を併用して攻略しました。
その中から良かったものを紹介します。


一番最初に読むべきだったと後から思うのは「マンガでわかる統計学入門」です。


マンガでわかる系の書籍にしては絵のクオリティが高く、見ていて飽きないので統計学の全体像をざっと(挫折せず)把握するのに最適です。仮説検定もちゃんと解説してあります。
マンガで数学を解説する系の書籍を敬遠している方もおられると思いますが、こういう本はその分野の全体像をざっと把握したりするのに便利な上、説明が直感的(厳密でないのを怒る方もいらっしゃるかもしれませんが)なので分かりやすいです。


次に「意味がわかる統計学」という本も分かりやすかったと思います。


僕はマセマを一通り読んだので「意味がわかる統計学」は断片的にしか読んでいませんが、もしかしたら統計検定2級を取るなら、この本をまず1周すべきかも・・・(断定はできないし、他の本が良いかもしれない)
というのも、次に紹介する「統計学入門」(通称:赤本)が2級対策として有名?な本なのだが、マンガでわかるからいきなり赤本を読んでも難易度の差が激しくておすすめできない。
だから、中間の難易度の本として「意味がわかる統計学」がおすすめできるかもしれない。


次の本がさっき言及した赤本。


難易度が少し高めだけど、今までの本と違いちょっと格式高いので、知識を盤石にするために少しずつ理解して少しずつ読む。

ここまで来ると本を読んで知識をインプットするだけでは足りなくなってくるのでアウトプットが必要になってくる。
僕は間にいくつかの演習書を挟んだ(下記の本。上にある方がおすすめ)が、統計検定2級を受けるなら公式問題集に直接取り組んだほうが良いと思う。
※上の方がおすすめ

公式問題集




今回の検定でそれなりに良い点(自己評価)で合格できたのは、おそらく公式問題集の過去問をしっかりやったからだと思う。上記3つの公式問題集の各回を2~3回解いた。
間違った問題や怪しい問題はほぼ理解できるまでやり尽くした。
これが決め手だったと思う。
だ・け・ど、一つ注意点があるので、それは後述します。

意識したこと

目標は高く

今回、勉強をしていく中で意識したことを書いていきます。(ほぼ精神論)
参考にしたのは、自分の中ではある程度成功したと思っている大学受験です。
(もちろん東大や京大などに入ったわけではありませんが、自分の状況下ではベストの大学に入れたと思っている)

僕は大学受験で本番3ヶ月くらい前まで自分の実力よりかなり上の大学を目指して勉強していました。
結局、その大学は受験しなかったのですが、自分なりに納得のいく別の大学に入れました。
おそらく、最初から僕が合格した大学を目指して勉強していたら落ちていたと思います。
言いたいことは単純で、目標を設定するなら高く設定することです。
今回の統計検定について僕は今日、受験することにしていましたが、それも目標を高く設定した結果で、今日落ちて来年再受験して合格するのも想定していました。

試験日ではなくもっと前に実力を仕上げるスケジュールを立てる

次に大学受験で参考にしたのは、受験日の2週間~3ヶ月前(試験の重要度による)に合格する実力が仕上がるように計画して勉強することです。
大学受験のときは、センター試験の3ヶ月前くらいまでに実力が仕上がるように計画して勉強していました。
今回の統計検定では、申し込んだのが1ヶ月半くらい前だったので、ちょっと短いですが受験日の10日前の12月16日には合格できる実力に仕上がるよう計画して勉強しました。
具体的には、16日までに公式問題集3冊を2周完了できるようにグーグルカレンダーでスケジュールを立てて、大体1日に過去問1回分を解いて理解するペースで勉強していました。
(公式問題集3冊を2周すれば大丈夫だろうという想定のもとで、回数を残り日数で割って一日分のタスクを決めていた)

今後何かしらの検定で注意したいこと

2つ以上の検定の勉強を並行しない

実は統計検定2級とは別に来年1月30日のTOEICも申し込んでいて、最初は統計検定とTOEIC両方を勉強していました。
しかしこれは悪手で、統計検定が先に来て受かるか分からないのに今TOEIC勉強していて良いのか、など不安になるばかりで、対策も両者のバランスを取るのが難しく、逆相乗効果で勉強の効率が落ちまくっていました。
結局、検定ものは一つずつ対策していくことに決めて、統計検定が先にくるので統計検定の勉強だけをすることにしました。
これを期に今後は検定ものは一つずつ集中して勉強できるようにしていこうと思います。

過去問を使い切ってしまった

今回、過去問を中心に勉強したのですが、新しい年度の問題をほとんどやり尽くしてしまったせいで、検定1週間くらい前から、自分がどのくらいの点数を取れるのか分からなくなり、めちゃくちゃ不安になりました。
不安になって全く別の勉強をしようとしていました。
というのも、もうどの過去問をやってもほぼ答えを覚えているので、覚えているから解けるだけなんじゃないかと思ってしまったのです。
ちなみになぜ過去問で何点取れそうか把握してなかった理由の一つに、一問解くごとに解説を読んで理解するという勉強をしていて、時間を測って過去問一回分一気に解いてみるということをしてなかったのです。
結局、持っていた過去問3冊よりもう1つ古い過去問が売れていたので、Amazonで購入して時間を測って一回分解いてみたところ、時間も余って合格点を取れていたので、それでやっと安心して最終的な詰めの勉強をすることができました。

今後、過去問が限られてるような検定を受ける場合は、最新年度の一つ前くらいの過去問を解かずにとっておき、本番1~2週間くらい前に解いて合格点を超えることを確認して精神を安定させようと思います。