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統計学の独学法【おすすめの本】

統計学の独学法【おすすめの本】

数学 統計 独学
作成日時: 2020年12月17日
更新日時: 2022年10月21日
こんにちは、やみともです。
僕は大学を約1年(実質半年)で中退したので、大学で統計学は学びませんでした。
しかし、興味のあった機械学習について学んでいくうちに統計学の知識が必要になり独学を始めました。

これまで数年間、統計学を学んできましたが、時系列順にどのように学んだのかについては以下の記事を読んでみてください。


一方、この記事では今までの独学経験を踏まえて、これから統計学を独学する方がどのように勉強すれば良いのか、僕なりの安全ルートを示したいと思います。

長文になりますが、最後までお付き合い頂けると幸いです。

統計学を学び始める前に

数学ガールのすすめ 「まず数学の学び方を学ぼう」



統計学というより数学を学び始める前に、まずはこの本を読んで欲しいです。
この「数学ガール」という本は僕の数学の学び方を一変させました。

元々僕は、数学は暗記物にすぎず公式や解法を暗記していけば良いという考えでした。
その考えのまま大学に受かることが出来たので、考えを変えることなく大学の数学を勉強していました。
しかし、抽象度が上がった大学の数学に次第に太刀打ちできなくなり、結局分からなくなってしまいました。

この「数学ガール」という本に出会って、「暗記」ではなく「理解」が重要だということに気付きました。
それ以降、大学数学を「理解」に重点を置いて学習するようになり、次第に分かるようになっていきました。

もちろん「暗記」をどう定義するのか、個人の状況(受験までもう時間がない、など)によって話は変わるかもしれませんが、純粋な暗記数学は少なくとも大学以降のポイントで限界が来ると思います。

補足 「数学ガールの秘密ノート/やさしい統計」

数学ガールの秘密ノートシリーズで統計をテーマにした本が出ています。

統計の初歩的なところからスタートしており、非常に読みやすいので、これから統計学を学ぶという方が最初に読む本としておすすめです。


統計学を学ぶ前に大学レベルの微分積分を一通り勉強しておくべき

これから統計学を学ぶぞ!という方には残念なお知らせかもしれませんが、統計学を滞りなく学ぶためには大学レベルの微分積分の知識が必要です。

確率を積分で求めたりするので、無限積分や重積分などを知っている必要があります。

大学の微分積分を完璧にしてから統計学を学ぶ必要はありませんが、少なくとも微分積分範囲をざっと勉強してから統計学を勉強した方が、分からなくて手戻りする可能性は減ります。

大学の微分積分の勉強の仕方についても記事にしたので興味があれば読んでみてください。


統計学のおすすめの勉強法

簡単な本から読んでいこう

これから学ぼうとする分野について全く知らないのに、いきなり厳格な専門書から読み始める方がいますが(昔の僕です)
大抵挫折します。

そもそも数学の1分野を1冊の本を読んだだけでマスターするのは余程の天才でないと難しいです。
そうなると結局複数の本を読むことになるのですが、だったら簡単な本から読んでいくのが得策なはずです。

「マンガでわかる〜〜」みたいな本が最初に読む本としてはおすすめで、後で紹介するのですが、ここではさらに高校レベルにまで戻って

(と言っても、しばらく前までは高校で統計を習わなかったので、新しく勉強することになりますが)

以下の本を紹介します。


この黄色い本のシリーズはいろいろ出ているのですが、基本的にどれも分かりやすいのでおすすめです。
この本は、これから紹介するどの本よりも易しく、前提知識なく読めます。

注意

この記事では「この本を読んで」「この動画シリーズを見て」と順番に説明していきますが、必ずしも順番を守る必要はありません。

というより、順番に学んでいっても必ず分からないことにぶつかるはずです。
そういう場合は、前の手順に戻ったり、次の手順で紹介されている動画を見たりしてください。

そのように行ったり来たりを繰り返すうちにだんだんと身についていきます。

マンガでわかる統計学入門を読もう



僕は以前までマンガで数学を説明したような本は敬遠していたのですが、YouTubeのとある方の動画で「マンガでわかる〜〜」シリーズが数学分野の入門におすすめされているのを見て考え方を変えました。

確か、かなり高学歴な方だったので、単純な僕は高学歴な人でもマンガから勉強するのかと、すんなり受け入れてしまいました。

以後、数学の各分野の勉強を始める時は、まずマンガで説明された本があるかチェックし、あればその本から読むようにしているのですが、分野の全体像が把握できたり、専門書には書いてないような応用の事例が説明されていたりするので、その後の学習がスムーズに進むようになります。

統計学をマンガで解説した本としては上の「マンガでわかる統計学入門」がおすすめです。

ここから本格的に統計学を勉強していきます

統計学の勉強(独学)の中心に据えて読んでいくべき本として、マセマの「確率統計」をおすすめします。


統計学は確率と切っても切り離せない関係がありますが、この本は高校の確率の復習から始まります。
また統計学の分野をある程度網羅している本の中では一番説明が丁寧だと思います。

ただ、内容は本格的なので、分からなくなる部分があると思います。
なので、この本を進めつつ同時並行で以下のYouTube動画を見ていくのをおすすめします。



推定・検定については↑のヨビノリの動画が分かりやすい。


(「統計の基礎 2016年度」で詰まったら、こちら↑の動画が突破口になるかも)

どうしても分からないことがあったら

統計学を網羅的に解説した本ではありませんが、つまずくポイントに絞って解説している本として以下をおすすめします。
もし、マセマでも動画を見ても分からない点があれば、この本が助けになるかもしれません。


問題演習をしよう

後半になってしまいましたが、問題演習については、ここまでの学習のどの段階でも解ける問題から手を付けていただきたいです。
やはり自分が理解しているか確認できますし、問題を解くことによってより深く理解できることが多々あるからです。

おすすめの本としては「例題で学ぶ初歩からの統計学」という本がおすすめです。
この本はシンプルな問題が多く、凝った問題がほぼ無いので最初に手を付ける問題集として非常に良いと思います。


【Aidemy】コーチが必要な方へ

一人では学ぶのが困難という方にはAidemyを紹介しておきます。

Aidemy -オンラインコーチングサービス-

どうしても本や動画など、一人で勉強するのに限界を感じたらこのようなサービスを利用するのも手です。

まとめ

ここまで多くの本や動画を紹介してきて気付かれたかもしれませんが、統計学を独学するのは簡単ではありません。
時間も相応に掛かるので、お金よりも時間が惜しい方はUdemyやAidemyなどのサービスを利用してショートカットする選択肢もあります。

しかし、どちらにせよ統計学を理解したいという気概は必要です。
独学に詰まったら、自分がなぜ統計学をマスターしたいのか思い出してみてください。

長くなりましたが以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。